前途多難で始まった自分の東京の生活は、半端な日々では無かった。茨城から上京した翌日から、いきなり渋谷のど真ん中のライブハウスで毎日のイベントをブッキングすることになった。つて無し、人脈無し、金無し、、、それでも結果を出さなければ、すぐにクビになる。「俺は東京に出て一丁やってくるよ。」なんて言って、田舎を飛び出してきた自分にはもう格好が悪くてこの面下げて帰る場所なんて無かった。それはもう毎日必死だった。携帯電話に入っているあらゆる自分の東京にいる友人から“知り合い”まで連絡した。ちょっとしたチャンスがあればすぐに足を運んで出演交渉をした。イベントをうまくブッキングできずに眠れない夜を何度も過ごした。
隣のデスクの人から、何十年もエッグマンで働いている人まで、どんどん辞めていった。あれだけ人がいっぱいいた事務所がだんだんと広々としてきた。自分もクビを言い渡された。それでもしがみついて、何とか働き続けることを許され、気がついたら半年が過ぎていた。月の半分のイベントを自分が担当するようになっていた。
必死になって取り組んだブッキングの仕事が不器用ながらも軌道に乗って来た頃、エッグマンにまた不穏な空気が流れ始めていた。前経営陣の過剰投資と、弛緩した財務運営などにより経営は悪化の一途をたどっていた。キャッシュフローはじわじわと首をしめて、もはやエッグマン単体の資金では運営することが困難となっていた。そんなある夜、事務所にて社員の集まりがあり、アルバイトだった自分は参加せずにライブハウスで仕事をしていた。イベントの最中、突然呼び出されて、事務所へ戻るといきなり会長の怒鳴り声が聴こえた。「もう、そんなことばかりをお前らがやっているならば、この店は閉める!!」何が何だかよく分からなかった。突然すぎて何も考えられなかった。
それでも自分は当然諦めることができなかった。そこから様々な人に協力してもらって、自分たちで事業計画書を作成し、銀行から、親会社やコンサルの会社まで必死に働きかけた。毎日事務所に泊まり込んで資料を作り、何度も会長や役員の人たちを説得した。しかしその度に押し返された。現実味が無い、説得力が無いと叱られた。それでも食い下がって交渉を続けた。その交渉も二ヶ月を過ぎ疲労が体中に溜まったころ、自分一人が本社に呼び出された。何を言われるのか見当もつかないまま、会議室に座っていると、本社の役員の一人にこう言われた。
「お前が、責任をもって社長をやるならば、店をお前たちに続けさせてやる。」
唖然とした。腰が抜けるほど驚いた。何て滅茶苦茶なことを言うんだと思った。しかしここでもはや退く訳にはいかなかった。俺は切れてしまいそうな神経を一生懸命につないで言った。
「やります。」
この言葉を守るために俺は今日もエッグマンの事務所に泊まり込んで仕事をしている。それこそ地獄のような日々を味わったが、みんなの力を借りて、経営は回復し、現在は無事黒字に転化した。あの頃初めてエッグマンに来た日から気付けば4年の歳月が過ぎていた。今でも店の真ん中にどんと居座る大きな柱に向かって時々話しかける。その度に何だか不思議な気分になる。恨みたい気持ちもあるけれども、でもやはり感謝している。こんなにたくさんの素晴らしい人たちと、素晴らしい音楽に出会わせてくれてありがとう。そしてこれからも、、、
俺たちの日々はまだ終わらない。
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eggman
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HOI FESTA
2003年3月、沖縄にて結成。
2004年6月にインディーズ・デビュー・アルバム「HoiFesta」を沖縄県限定にてリリース。そして、2005年8月にシングル「バリバリ HOT」でメジャー・デビューを果たす。じわじわと口コミで噂が広まり、東京でのライブにも熱狂的な女の子たちが集い始める。
現在、1stアルバム「HOI BUSTERS」好評発売中!!









