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   <title>第1回　No limit</title>
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   <published>2007-07-23T10:52:53Z</published>
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   <summary>　初めてお会いした方に「僕は今、フォーミュラのレーシングドライバーをしています」...</summary>
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      　初めてお会いした方に「僕は今、フォーミュラのレーシングドライバーをしています」と自己紹介すると、「西谷さんのお家はお金持ちなんですね」という反応がかえってくることがある。フォーミュラはたくさんの人や物を動かすだけに途方もない資金がかかる…それだけに、超金持ちがするもの、というイメージがあるのかもしれない。
　自分は違う。同世代の人達と同様、食費を浮かすためにマックや吉牛でメシを食う。一生懸命バイトすることもある。激安スーパーに行って、少しでも安いものを探したりもする。遊ぶことを我慢し、全てをレースに注ぎ込んでいる。お金があるか、ないかなんて関係ない。世界一速い男になる。絶対になる。この気持ちが強い人間が最後には勝つんだ、と僕は心の底から信じている。
　そうは思っていても、お金さえあれば…という体験をすることも少なくない。去年のことだ。僕は、フォーミュラルノー・アジア選手権に参加し、熾烈なシリーズチャンピオン争いを繰り広げていた。しかし、全６戦行われるこの選手権を僕は途中欠場することになった。エントリーするための資金が尽きてしまったからだ。Ｆ１（フォーミュラ１）のドライバーには、多額の賞金が用意されているが、Ｆ３（フォーミュラ３）の賞金は微々たるもの。レースにスポンサーがつかない時は、優勝賞金￥０の時もある。その反面、出費は多い。レースにエントリーするのにも、マシンをレンタルするのにも、まとまった費用が必要になる。もちろん、交通費や宿泊費はドライバー持ちだ。この費用を調達し続けＦ３で結果を出すしか、Ｆ１ドライバーになる道はない。
　でも、金銭的に不利な自分の環境をなげく気持ちはない。ボンボンじゃない、どこにでもいるごく普通の男がＦ１に乗るからこそ、意味があるんだと思う。特殊な環境にある人間ではなくてもＦ１の世界に進めることを証明したい。アグレッシブなレース・スタイルが僕の持ち味。人生も勇気を持って攻めまくって現状を打破していきたい。
      
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