No.13 ボンボヤージュ イラストレーター

書籍『ちびギャラ』シリーズで絶大な人気を誇るボンボヤージュはどのように絵本作家としてデビューしたのか?聞けば聞くほど、「そんなのってあり??」とあっけにとられること間違いなしの不思議なストーリー。今回、写真撮影なしなら…という条件でインタビューに応じていただいた。
PROFILE
ボンボヤージュ
1973年、岡山県生まれ。大学留年中に本格的に絵を描きはじめる。HPにアップし、ちょっぴり話題になってきた頃に、ゴマブックスの編集者だったSUZUさんに出会う。出版実績はなかったものの、SUZUさんのひと押しで絵本作家デビュー。本人曰く「記念出版のつもりだった」というちびギャラがメガヒット。シリーズ化される。
嫌いなもの:シイタケと締め切り
「ちびギャラリー」って?
和み系の動物キャラとグッとくる一言をMIXさせた作品で子供から大人、男女問わず、人気を集める。2002年に初の書籍化。2007年現在で第7弾まで発行。累計発行部数は100万部を突破。フィギュアや文具などにグッズ化もされている。携帯サイトも爆裂的な人気を得ている。
ボンボヤージュ公式HP 「Bonboya-zyu Gallery」 http://www.bonboya-zyu.com
バイト終わってから寝るまでの間にとにかく何かしないともったいない
——絵本作家という職業につかれたということは、子供の頃から絵がお上手だったんですよね。
ボン「…クラスに一人くらい、絵がすごく上手い人っているじゃないですか。その人の次の、そのまた次くらいに絵が描けるという微妙なポジション(笑)。美術部に所属するわけでもなく、美術の成績もさほど良くなく、将来、絵で食べていけるなんて考えたこともなかったですね。23歳くらいまでは絵を描くことってほとんどなかったんですよ」
——23歳まで絵に興味のなかった人が、なぜ突然、絵を描くことになったんですか?
ボン「その頃、山梨の大学に行ってたんですけど、23歳の頃って大学にはほとんど顔を出さず、フリーターみたいな感じだったんですね。まぁ、最終的には8年間、大学に在籍して、卒業できなかったんですけど(笑)。交通誘導員のバイトをやっていて、毎日8時間、立ちっぱなしで旗を振っているだけの生活。その間ぼーっとしていることも多く、すっごい人生を無駄にしているな、という感覚が日増しに強くなってきた。バイトが終わってから寝るまでの間に、とにかく何かしないともったいないと、それで絵を描き始めたんです」
——いきなり画材を買い込んだんですか?
ボン「インターネット用に買ったPCに入っていた絵を描くソフトを使いました。特に、イラストレーターになろうと、目的を持って描き始めたわけでは決してない(笑)。とにかく旗振り以外のことだったら何でも良かったんです」
——その頃から、ちびギャラのベースになるような、和みキャラを描いていたんですか?
ボン「当時は、人ですね。ちびギャラとは似ても似つかない、一言で言うと、恐いと引かれてしまうようなタッチ。その時は、ただストレスを発散するために描いていましたから…」
HPを作りさえすれば人が来るもんだと思ってた
——発表するつもりのない作品が世に出たきっかけは?
ボン「作品が貯まってくると、誰かに見せたくなってくるじゃないですか。でも大学を留年してたので、気軽に見せられるような友達もいなくなってたし…発表の場にHPがいいらしいということで、とりあえず作ってアップしてみたんですよ。恐いタッチの作品がただ並んでいるHPで、とにかく誰も来なかったんですけど。その時は、HPを作りさえすれば、人が来るもんだと思ってたんですね。そのうち、リンクってものを貼るといいんだ、ということを学び、リンクを増やしつつ、やって来る人が少しずつ増えてきたみたいな感じなんですけど」
——ちびギャラの基になるようなキャラなりタッチはどのようにして生まれたのですか?
ボン「初期の頃は、自分の内面のもやもやを表現してただけなので、人間ばかり描いてたんですけど、HPに来る人が増えてきたので、人に見せることを意識するようになってきたんです。外に向けて描くのなら動物かな、と。理屈じゃなくて」

















