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No.30 中村健一 東京山喜株式会社

中村健一  リサイクルきものショップTokyo 135°

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これら従来の着物店では考えられないコンセプトはどのようにして誕生したのか。雑誌やTVにも数多く出演されている着物界の革命家・中村健一さんに伺った。

PROFILE

中村健一(なかむら・けんいち)
1954年、京都府生まれ。
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校留学を経て、慶應義塾大学経済学部卒業。1979年、東京山喜株式会社入社。1993年、同社の代表取締役社長に就任。1999年、リサイクルきもの「たんす屋」事業を立ち上げる。
NHK総合TV「経済羅針盤」をはじめ、メディア出演多数。

中央大学商学部の学生たちが中心になって運営「Tokyo135°」

中村健一——中村さんは、リサイクルきものショップの「たんす屋(全国108店舗)」を展開されていますね。同じリサイクルきものショップなのに神宮前にあるこのお店は「Tokyo135°」という名前です。この2つは全く違うショップということでしょうか。それとも、「たんす屋」の延長に「Tokyo135°」があるのでしょうか。
中村「『Tokyo135°』は、たんす屋の“別バージョン”と考えていますね。たんす屋は主に中高年のお客様に愛されているお店です。それはそれで非常に嬉しいことなんですが、一方で若い層にも着物を広げられないかという想いもありました。『Tokyo135°』のスタッフの平均年齢は、だいたい21歳くらい。それに呼応して、数多くの若いお客様にご来店いただいています。『Tokyo135°』という名のショップを今後、増やしていけたらいいなと思ってます」
——スタッフの平均年齢が21歳というのは非常に若いですね。
中村「実は、「Tokyo135°」は学生が中心になって運営しているお店なんです。今から4年ほど前でしょうか、アイセック京都大学(アイセック=世界最大の学生団体。海外インターンシップ交換などをサポート)の学生たちが、“四季を着物で楽しむ”というコンセプトで「ichi・man・ben」というショップをつくったんですね。その中心メンバーの一人が京都大学を卒業して東京に就職しまして、中央大学商学部の学生たちを私に紹介してくれたんです。その学生たちが中心になって2年前の9月にオープンしたのが、「Tokyo135°」なんです」
——学生たちが企画・運営、それを中村さんが支援・アドバイスしていく関係だと思いますが、学生たちの感性で何か驚かれたことはありますか。
中村「今、「Tokyo135°」があるこの場所は、私ではなく、中央大学の学生たちが探してきたんですね。でも、私の感覚だと、この場所は絶対NOなんです。なぜかというと、場所は悪くないんですが、2階ですからね。『お客様にここまであがっていただくのは厳しいよ、1階ならOK出せるんだけど』とアドバイスしたんです。でも、学生たちがどうしてもこの場所が気に入ったと言うんですよ(笑)。確かにね、竹下通りの延長線上にある道とキャットストリートがちょうど交差する場所ですからね。それで、最終的には、まぁ、あなたたちが運営するんだから、やってみなさい、と(笑)。階段下に着物をディスプレイしたトルソーを置いて、1階から見えるようにしたり、いろいろ工夫した結果、多くのお客様にご来店いただけるお店になりました」
——実は、先日、取材前に「Tokyo135°」を下見したんですよ。超満員ですぐ出てきてしまいましたが(笑)。
中村「さきほども言いましたが、私の常識で考えたら、ここまでたくさんのお客様にご来店いただけないはずなんです(笑)。原宿の場合は、お客様側がお店を見つける、みたいな感性があるんでしょうね。昇ったり、降りたりっていうのに抵抗感がないんですね」

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