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Special_1 武田双雲 書道家

一筆両断!! 武田双雲

「言霊を筆と墨で表現する」孤高のアーティスト・武田双雲に、このマガジンを通して私たちが表現したい想いをぶつけた。そして、彼のインスピレーションのままに綴られた「驚」の一字。打ち合わせ時に、彼が私たちに語ってくれた「情熱」についてのインタビューも特別収録。

PROFILE

武田双雲(たけだ そううん)
武田双雲(たけだ・そううん)
映画「春の雪」、「北の零年」、テレビ朝日「けものみち」、TBS50周年大河ドラマ「里見八犬伝」、愛知万博「愛・地球博」のグローバルハウス各ブース他、数多くの題字を手がける。また、国内・海外問わず多くのパフォーマンス書道を行う。
【武田双雲公式HP】 http://www.souun.net

みんなが諦めている人も、いつか良い感情のスイッチが入るかもしれない

僕は、人間はすごい! って信じてる。人間の可能性を信じてる。それは、誰がなんと言おうとも。こういう時代だから、悲観すれば、どこまでも悲観できる。でも、僕は、すべての情報を全肯定から入る。バッシングされている北朝鮮のお偉い人、虐待や犯罪を犯してしまった人、どんな人に対しても全肯定から入る。なぜか? 怒り、憎しみ、悲しみ…人間はどんな人でも、同じように良い感情と悪い感情のスイッチを持っていると思うから。否定的に見られている人たちは、たまたま良い感情のスイッチが入ってないだけなんじゃないか。みんなが諦めている人も、何かきっかけがあれば、良い感情のスイッチが入るんじゃないか。だから、自分の書に触れることで、誰かのプラスの感情のスイッチが入ることがあるかもしれない、そんな風に思っている。そんなのキレイごとだよ、と言われるかもしれない。でも、僕は、ただ夢や情熱を持とうぜ、と唱える理想主義者になるつもりは全くない。
 ラプライズの読者は、たぶん若い世代が多いよね。その世代で活躍している人って、ほんの一部のはず。自由も情熱も夢も持てない、そんな人の方が多いと思う。僕もサラリーマン経験があるから、そんな感覚がすごく分かる。満員電車の息苦しさも日々の脱力感も実感できる。そんな一人ひとりのリアルな感情に思いを馳せながら、人間はすごいと信じながら、書と向き合っていきたい。

朝起きて顔を洗う時、水に感謝できるか日々の生活で頑張ることを大切に

僕は、本気で書で世界を目指してる。世界中の人に鳥肌をたたせる書を発信したい。だからって、気合いを入れて生きてはいない。気合いと緊張なんて永くは続かないもの。それよりも、毎日、少しずつ頑張ることを大切にしている。朝起きて顔を洗う時、水に感謝できるか…妻の作ってくれた朝ご飯に感謝できるか…コンビニでお金を払う時、バイトのお兄さんに感謝できるか…こういうことを頑張ることを心がけている。もちろん、全てを完璧にできないこともあるけれど。僕は、時々、舞台で書のパフォーマンスをしているけど、そんな時も気合いなんて入れない。日々の生活の中で少しずつ頑張っていることと、舞台の本番で頑張ることは、自分にとって変わらない。ただ、いつものパワーを発揮したいと思うだけ。毎日ちょっとずつ頑張っていると、少しずつ強くなれる気がする。

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