特別企画 第1弾 遊吟「Dream Bridge」

遊吟

PROFILE

遊吟遊吟(ゆうぎん)
卓と伸治のユニット。2005年、遊吟として彼らの地元である島根県で活動を開始。人口70数万人の島根県のみでCD10,000枚のセールスを記録。
2007年、東京へ本格進出。デビュー前にも関わらず、SHIBUYA O-WESTでのワンマンライブはSOLD OUT。
フジテレビ人気番組「あいのり」主題歌を担当。2008年1月、待望のメジャーデビュー。1st single「Fate」はオリコン初登場4位。

遊吟OFFICIAL WEB サイトwww.yuginweb.com

1.上京の不安で5kgくらい痩せた(卓)

——デビュー直後ということで、まずは、お決まりの質問をさせていただきたいんですが(笑)。何をきっかけにデビューをされたんですか。

伸治「僕たちは地元の島根県でずっと活動をしてきて…東京に出る予定は全くなかったんです。ある時、たまたま近くの山口県で開催された音楽コンテストに参加してグランプリをいただいたんですけど…その時の審査員が今僕らが所属している事務所のスタッフだったんです」

「実は、コンテストだってことも知らずに参加したくらいなんですけど(苦笑)。それで、デビューしないか、って声をかけていただいて…それがなければ上京はしてないですね」

——遊吟は、自主制作時代に島根県だけで1万枚のCDセールスを記録したそうですね。
それだけ地元に応援してくれる方がいると、島根県に愛着があったと思うんです。上京に抵抗はなかったですか。

伸治「いや、やっぱりありましたよ。始めは島根県が好きなんでちょっと厳しいですねーって感じでした。自分たちとしては、島根県から音楽を発信するということにこだわっていましたし」

「そしたら、じゃあ、最初のうちは島根と東京、行ったり来たりで活動したらどうだ? というお話をいただいて…上京を決意しました」

——今、さらっと「上京を決意しました」と言いましたけど、迷いに迷ったわけですよね。

「それはもう、悩みましたよ。やっていけるのか不安で5kgくらい痩せました(笑)。」

伸治「僕もすっごい不安でしたね。それまで、僕たち、東京って行ったことなかったんですよ。それで、デビューを迷っている時に上京してた友達に『東京ってどんなとこ?』って聞いてみたら、なんか怖いとこだよってビビらせるんですよ。実際来たら、そんなことないんですけど(笑)」

2.毎回相方にやられたーって思う(伸治)

——調べてみたら島根県の人口が70数万人。この少ない人口の環境でCDが1万枚以上も売れたって驚異的ですね。全国換算するとミリオンセラーどころじゃないんですけど、どんな活動したらそんなに売れちゃうんですか。ちょっと想像もつかないんですけど。

「とにかく県内のいろいろな所をまわらせていただきました。お祭り・イベント・老人ホーム…電車で片道3時間かかるような場所でも行きました」

伸治「声をかけられたら、全部行きますみたいな感じでしたね。別々のところから同じ日に参加依頼があっても、両方行きますってくらい」

「そのうち、ちょっとずつ知られるようになって、イベントを通して知り合った方から地元のラジオ局やTV局を紹介していただくようになりました」

——もちろん、歌そのものが良いから、そういう地道な活動が実を結んだんでしょうけど、遊吟の歌はどちらが作られているんですか。

伸治「二人で別々に作っています。作詞・作曲をお互いにやって曲を持ち寄っています」

「ただ不思議なのは、あまり話し合って作ってないのに、例えば、僕がバラードを作ると、伸治はアップテンポな曲を作るんですよ。上手い具合に逆に出て、バランスがとれる(笑)」

——二人で曲を作っていると?オレの曲の方が絶対いい」ってなりません? 正直に答えにくいかもしれませんけど(笑)。

伸治「それは、ほんとないですね。毎回、自分は自信を持って作ったのに、相方の歌の方がいいと思っちゃうんですよ。やられたーって感じで」

「あと、僕が作った歌でも、伸治に歌ってほしい時もあるし。自分、自分にはならないですね。二人で遊吟。二人の良さをどうやって出していくかをお互いに考えていますね」

3.コードを3つか4つ覚えたら地元デビュー(伸治)

——お話を伺っていると、二人の間に強い信頼関係がありますね。ユニットを結成されてから長いんですか。

伸治「長いですね…子どもの時から…二人で一緒に地元の祭りに行ってTHE虎舞竜のライブを見たんです。それで、すっごく感動して、音楽をやろうかって話になって。
たまたま家の押し入れで見つけたギターで、教本を見ながらコード覚えました。でも、なんぼ鳴らしても不協和音しか出ない…友達に弦を逆に抑えているよ、って指摘されました(笑)」

「当時、伸治が中3、僕が小5くらいでした。僕はギターを持てないくらい体が小さくて、タンバリンとかハーモニカを練習してましたね。ハモりは自然にできたので…それで二人でやろうかと」

——簡単にハモれたってことは、二人とも子供の頃から歌が上手かったんですね。

二人同時に「イヤー下手でした」

「音痴かってくらい(笑)」

伸治「下手だけど、挑戦してみようかな、みたいな」

「自分が下手ってことにも気づいてなかった(笑)」

——地元デビューはどういう形だったんですか。

伸治「ギターのコードを3つか4つ覚えたら、松江駅前(松江は島根の県庁所在地)行こうか、と。なんとか(THE虎舞竜の)ロードが弾けるくらいだったのに、オリジナル曲をすぐ作りはじめました。今、考えるとひどいレベルでしたけど(笑)」

「田舎なんで、練習する場所自体なかったんです。だから、練習と本番を一緒の場所にするしかない(笑)。人前で歌って恥をかいて、いろいろな人に意見してもらいながら成長してきました」

4.地元をアーティスト活動のしやすい街に(卓)

——伸治さんが中学生、卓さんが小学生、それだけ早い段階でユニット結成となると、途中で他の人と音楽活動したいって気持ちになりませんでしたか。

伸治「それはお互いにやっていました。いろいろな人と組んではいたんです」

「僕は10人くらい別の人と組んでみたんですけど、タイミングとかハモった時の気持ち良さが、他の人だと違うんですよ。声質も微妙に合わない」

伸治「なんでか知らないですけど、声をここで切るんだろうな、というタイミングも卓とやっていると無意識に分かりますね」

——デビューしたてということで、あれもしたい、これもしたい、と目標がたくさんあると思います。一番の夢は何ですか。

伸治「音楽活動だけではないんですけど…僕たちの地元の島根県には、才能のある若手アーティストがたくさんいます。でも、そういう子たちを育成する場も発表できる場も少ない。僕たちが島根と県外を結ぶかけ橋になれたらな、っていうのが夢です」

「沖縄出身のアーティストっていうと、みんな注目するじゃないですか。島根もそんな風にできたら。歌う場所も今、松江駅前くらいしかないんで、アーティスト活動をしやすい街づくりに役立ちたいですね」

伸治「島根県にいても曲を作って歌うっていうのは出来るんです。でも、それをCDという形にしたり、広げていく方法がみんな分からないんですね。それで、地元にいると夢が叶うわけないじゃん、って気分になる。叶えるためにどうしようって考えると、大阪や東京に行くしかないってなる。それで、若者がどんどんいなくなっちゃう。島根県にいても夢が叶うんだよって場を増やしていければ…」

「デビューする方法、お客さんを集める方法、やり方が分からないだけ…。僕たちも周りの方々と出会い、手伝ってもらってデビューしたように、今度は自分たちがそういう存在になれたらと思います」

Fate 1st Single「Fate」〜DVD付初回限定版〜¥1,365(税込)
TSUBASA RECORDS 13min
勢いのあるバンドサウンドの表題曲「Fate」をはじめ、彼らの歌唱力を100%感じら
れる「方程式」「咲く唄」の他2曲を収録。
Days Best Album「Days」¥2,480(税込)
TSUBASA RECORDS 46min
遊吟の歩みをパッケージ化したインディーズベストアルバム。収録曲:1.水花火 2恋
の音 3.ポケット 4.今、君に逢いたい 5.ばかおとこ 6.花丸カレンダー 7.地球儀 8.
七色の変光星 9.えがお 10.カフェラテ 11.あさひ